新築ではなく、増改築

小さい頃から、家を建てる人は、お金、仕事、ある程度の軌道に乗っている人が、つまり、ゆとりがある人が建てるものかと、思っていた。

 

しかし、現在借りている家の持ち主が、在日タイ人が、高齢の母の待つタイに戻って来て、生活したいので、明け渡してくれと。

今年の年末にこの家に住むのでと。

失業中なので、収入が無いので、新たに借家を探しても、あてがなく、車で1時間くらいの離れた町に、妻のゴム農園があり、そこに妻の両親の建てた家があり、今は廃墟となり、屋根、窓、ドアの無い家、妻が相続している。

そこをリフォームして、住めば、ゴム農園の、仕事こがある。

現在は電気も無い。が、仮設電気を申請した。1週間くらいで許可が出て、メーターの、お金を、保険のような感じで、6,000バーツ支払った。これは、仮設電気をキャンセルする時に帰ってくるお金だそうだ。

タイの南部は現在雨期の真っ最中です。

タイの電力会社のメーター担当の人が、若い人と2人でゴム農園に来て、作業してくれた。事前にその人に、何か必要なものがあれば教えてくださいと言うと、プラスチックの箱と、ガイシのスイッチとの事、自分たちで、購入して、その人の負担を減らそうとした。

合わせて300バーツくらいでした。

当日、それを渡して、作業してもらい、妻は、さらに費用はいくらですか?

と、きくと、そのおじさんは、300バーツになります。と。

そのおじさんの乗って来たピックアップトラックの荷台には、ケーブルもあり、それで、家まで、ケーブルを延長するかと思っていたが、延長せず、ゴム農園の、真ん中でボックスを取り付けて終了。個人的には、何の経費か理解出来ず。あとあと妻にきいたら、チップのようなものだと。

電力会社の社員が通常の業務をして、何故、チップを払うのか理解に苦しんだ。

それまでには、2度サンド、約束を破ったおじさん。

知り合いのタイ人のお年寄りにそのことを話したら、それはチップを、あげる事は。普通のことと。

言われた。

では、何故、料理用の水を届けてくれる人にはチップは払わないのかと聞いたら、妻は、たかが10バーツの買い物にチップの必要はないと。

 

そのことを。暫く考えて、ふと、思いだしたのは。基本的に、お客様へのサービス精神のあるタイ人はいないと、ネットで読んだことだ。

たしかに、コンビニでも、スーパーでも、店員は、売ってやっているんだ、客のぶんざいで、くらいな態度の人が多く見受けられる。

だから。会社から労働の対価を得ていても、客の為にやってあげているのだから、また、客は、やってくださってい、るのだから、とのスタンスがあるのかもしれない。いや、あるにちがいないと確信した。

流行病以前のように、日本で仕事してタイでお金を使う生活ならば許容できるかもしれないが、収入のない生活で、何故そんなに払うのかは理解しがたい。

 

順番が違えばワイロだ。

雨期のなかの晴れ間があれば、今度は日本で言う大工さんが、コンクリートの柱を延長して、鉄骨の屋根の枠と、瓦の取り付け、それから、窓、ドアの順に進むはず。

またまた、チップの連続に違いない。

タイに9年住んでいるがまだまだ、あらたな発見がある。

果たして、引っ越しは無事に期限内に出来るのだろうか?

手続きや、工程が、おもったよりも、倍はかかっているが。

アメージングタイランドだ。